Nikon FE2

名機の誉れ高いFE2だが、手にすると何の変哲もないカメラである。使っていても極めて自然な操作性に物足りなさすら覚えるほどである。しかるに撮影までのプロセスがスムーズでしかも安心であり、これこそ名機の名機たる所以なのかもしれない。

 かつてNewFM2とダブルキャストで使用していたが、現在手元にはこのFE2だけが残っている。メカニカルカメラの信頼感よりマニュアル撮影時の快適性を優先したのか、FM2の出番が極端に少なかったというのが真実である。

 以降F4sのサブとして持ち出すことが多いが、不思議と105mm/f2.5と組み合わせることが多い。僕の105mmは二本ともAi改造だからF4sのマルチパターン測光が使えない。またMD−12を付けたFE2との重量バランスが僕にとっては最高だとも思えるからでもある。

 方眼マットのスクリーンが好きで、スクリーン交換の可能なカメラはすべてそうしているが、E2タイプからFM3A用E3スクリーンに交換したときは感激した。とにかく鮮やかでなめらかなのだ。若干アンダー寄り(1/3以下)の測定値を示すようになったが、いままでオーバーかなぁと感じていただけに誠に好都合である。

 F4s一台だけで撮影を済ますことが多くなってきてるので、たまにはFE2だけを持ち出して写真を撮ってみようかな。

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