Mig21MF(エッシー48)

このキットは大阪にいるとき高槻の「コンドー」で買ったもの。「エッシー」ブランドになっているが元は旧チェコスロバキアのOEZの製品。縦長の箱絵でとてもおしゃれ。日本製品にはないデザインだ。これならこのまま地下鉄に乗れる? 48ではアカデミーからも出ているらしい。

出来は大味なので、部品接合時の段差埋め、翼端を薄くする、等、パテと気合いが相当必要だ。「モデルアート」でMIG−21特集をやった1991年4月号にこのキットを使った素晴らしい作例が出ている。大いに参考になるであろう。

とりあえず、コクピットは完成後見えないだろうから適当に作って胴体にはめ込み、形にしていく。機首にはおもりを入れておこう。背中のこぶの形状によって同機は、bis、SMT、MF、と作りわけることができるのだが、標準のMF以外は大変そう。なぜならMFとして付いているこぶを切り離さなければならないからだ。前述の「モデルアート」ではSMTをやっているが、確かにSMTはこぶが一番デカくて尾部までラインが流れていてかっこいいんだが、大変な工作が要求される。無難にMFとして作ることにした。


垂直尾翼は前縁後縁とも大きく隙間が生じるのでパテで埋め、同時に、薄くなるようペーパーをかける。胴体自体も左右の貼り付け時に段差ができるのでパテで整形する。

垂直尾翼を取り付けると胴体上部のこぶとの間に段差ができる(左)。パテでなだらかになるようにする。


機首上面には境界層流の排出口があるが開口されていないので切り取り、プラ板で作り替える(右)。



 
とりあえず主翼、水平尾翼を接着していく。主翼の取り付け基部に補強のため金属を埋めるとよいだろう。

 
前脚・主脚の取り付けは取り付け穴が浅く不安定。瞬接で固める。

エアロ・マスター・デカールズのデカールを使用しイラク仕様とすることにした。





エア・スクープを各部に取り付け。



エア・スクープはそれぞれ別部品になっているが開口されていないので、ピンバイスで穴をあける。

 
燃タン・武装パーツ類は精度が甘い。

塗装に入る。パネル・ラインに沿って暗色を先に吹く。ネービーブルーを使用した。
次に下面色を吹くが、308のグレーFS36375だと青味が足りないのでインディーブルーを足したりブルーFS35622を吹いたりした。
上面色の砂漠色はミドルストーン、ダークイエロー、セールカラーなどを使用した。




エア・ブレーキ。丸い穴が開口されていない。

 
1500-2000番のペーパーで表面を整え、その後水洗いしたところ。

 
パネル・ラインに沿って濃いグレーを吹き(左)、その上からサンドを塗装したところ。

 
マスキングし緑を置いていく。

 
こんな型紙を作りつつ・・。


いよいよ国籍マークを貼ります! このシブいデザイン!! くぅ〜っ。


この号には同キットを使用した超絶作例が掲載されています。シルバーのロシア軍機です。